白羽山(標高772m)は川根本町役場のすぐ北側に位置し、川根本町の里山とも言える山です。
山頂の展望台から南方向の眺め。大井川の蛇行の様子や天気が良ければ太平洋、北東方向には富士山を望むことができます。
夏の天気が良い夜中には、富士山に登っている人の灯りも見えるそうです。
山頂へ続く道路の入口付近に白羽神社があります。ここは御前崎にある白羽神社とつながりがあり、戦国時代に武田信玄が駿河へ出兵した際、ご神体を川根本町の白羽神社へ疎開させたことが始まりと言われています。
白羽神社から、山頂方面に進むと「ウッドハウスおろくぼ」と「三ツ星天文台」が見えてきます。こちらの施設は、また別途ブログでご紹介します!
この白羽山で活動している「白羽山はばたきの森に集う会」(2000年結成)は、杉林の伐採跡地に樹木の植栽育成、自然観察会など年に10回程度行っていて、森を楽しく育てる活動を100年先まで続けることを目標としているボランティアグループです。
また、白羽山での活動だけでなく川根本町近郊の山のほか、南アルプスや富士山への登山、勉強会、森林講演会なども行っています。
こちらが10数年前から植栽育成してきた、はばたきの森です。ブナ、コナラ、クリ、ヒナウチワカエデ、イロハモミジ、ハナノキ、ヒトツバタゴ、ウメモドキなどの落葉樹たちです。FSCの認証林でもあります。
今回の活動現場はこちら。今夏に伸びた下草を狩るのが仕事です。下草は伸びるのが早いため、植栽した樹木の成長に影響を及ぼさないようにすることが目的です。
刈払機や鎌を持って作業開始。30分もやっていると汗だくになってきて、とても良い運動になります。
■白羽山はばたきの森の植物を一部ご紹介
ヒトツバタゴ(モクセイ科) 日本では対馬、愛知県、岐阜県 世界では中国・台湾・朝鮮に自生 絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定 樹高20m以上の大型落葉高木で白い花と黒い実をつける 見慣れない立派な木であったことから 別名「なんじゃもんじゃの木」とも呼ばれ、 対馬、愛知県、岐阜県の自生地域は 国の特別天然記念物に指定されている |
※植樹した木には看板が掛けられているので、木の名前を勉強するのも役立ちます。
ハナノキ(ムクロジ科) 日本では長野県、愛知県、岐阜県、滋賀県 日本固有種 絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定 樹高30mに達する大型落葉高木で赤い花をつける 別名「ハナカエデ」とも呼ばれ、 長野県、岐阜県の自生地域は 国の特別天然記念物に指定されている |
ホトトギス(ユリ科) 日本では主に太平洋側に分布 世界では台湾・朝鮮に分布 8~11月に開花 花の斑点模様がホトトギスの胸に生える羽に、 似ていることから命名 葉にも斑点模様があるが開花する頃には消える |
こちらは「白羽山はばたきの森の家」休憩所兼、作業場です。
コナラの木を原木にしてシイタケ栽培もしています。
今回、参加された方々です。川根本町内外の有志の方をはじめ、地元の小学生~高校生、静岡大学の学生も参加することがあり、多い時は数百人の人数で植樹してきました。
今回、初めて参加させていただき、またネット上の情報を拝見しまして、林床が暗く鬱蒼とした杉林から、明るい広葉樹の森への転換を図ってきた素晴らしいモデルケースであること、そして、たくさんの人々の工夫や苦労によってできたものであることがわかりました。
ワタシはここで、樹木の名前や森林についての知識、作業の技術を身に付けるだけでなく、少しでも多くの貢献と、この森を後世に伝えていけるようにガンバります。
白羽山はばたきの森に集う会のHPをお知らせします。
活動内容の報告や会員募集もしていますので、見てくださいね!
http://habatakinomori.yamanoha.com/index.html
白羽山はばたきの森に集う会HP
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