NEALとは、Nature Experience Activity Leader(自然体験活動指導者)のことで、青少年をはじめとする多くの人々の体験活動を推進を目的とした、全国体験活動指導者認定委員会が認定する資格制度です。
以下の3つの階級があり、今回は最も初級のリーダーの受講です。
・リーダー(自然体験活動を安全に指導ができる)
・インストラクター(教育課程を踏まえた安全な企画ができる)
・コーディネーター(学校や地域の団体と連携し、指導者をコーディネイトできる)
会場は、静岡県御殿場市の国立中央青少年交流の家。
1.78平方kmの敷地に、キャンプ場、宿泊棟、研修棟、炊事棟、食堂、体育館、講堂、グラウンド、テニスコート、弓道、剣道、柔道、野球場など野外活動に関することは何でもあり、500人程度の宿泊は対応可能という巨大な施設。
この日も冬でありながら、土曜日は400人ほどの方が宿泊していました。
小学校のとき林間学校で行った施設の最上級版ですね。
つどいの広場からの富士山。
宿泊棟の様子。
NEALのカリキュラムは、概論(講義・実技)と演習があり、リーダー取得には18時間の講習、試験に合格することが必要です。
北は岩手、南は鹿児島までの26名の参加者と過ごした2泊3日の講習内容をまとめると、
■自然体験活動の安全管理
危険予知やAEDを使った心肺蘇生法のトレーニングを中心に講習。
AEDを使った心肺蘇生法は、川根本町で何度も教えていただきましたので、難しくありませんでしたが、実際の現場で落ち着いて行動できるかですね。
■自然体験活動の特質
・環境問題への関心をもつ
・チームワークやコミュニケーション力の向上
・人間の五感を取り戻す
・個性を磨く、発揮する機会
・自己肯定感が高い
・道徳観、正義感が高い
・好きな教科が多い、特に理科や算数が得意
・思いやり、やる気、生きがいを持てる
といったメリットがあります。・チームワークやコミュニケーション力の向上
・人間の五感を取り戻す
・個性を磨く、発揮する機会
・自己肯定感が高い
・道徳観、正義感が高い
・好きな教科が多い、特に理科や算数が得意
・思いやり、やる気、生きがいを持てる
しかし、
・政府の事業仕分け
・都市化、情報化、遊びの多様化
・子どもの人数の減少
といった理由により、青少年教育施設数がH17年をピークに減少、年々自然体験活動を行う機会が減少している。
こういったことを講義で聞いてきたのですが、
逆に、自然体験活動のデメリットは何かと思ったときに…
①自然体験活動施設の維持管理
利用者が少なく維持管理が無駄であると思われますが、魅力的な施設にして、学校などの利用だけでなく、一般の方への利用促進を積極的に行うことでしょうか。
②屋外で活動する危険性
どのような状況でどんなリスクがあるか、どこまでなら安全かを知らないと、全て危険に思えるのではないでしょうか。各個人の経験値によるところが多いと思いますが、リスクを認識して、自然の中でわざと失敗(させたり)してリスクを伝えることも必要ではないでしょうか。
③効果が見えにくい
普及以外の解決策がなさそうですが、自然体験活動をやるとこんなに良いことがあるよ!といっても、その利点を実感することが難しいため、他の勉強や仕事をやったほうが良い、面倒だという考えになりそうですね。
■自然体験活動の技術
屋外での講習もあります。
①カレー作り
カレーは、苦手な人が少ないメニューとして有効。
火を起こす、野菜を切る、ご飯を炊く、野菜を炒めるといった複数の工程を分担できることもメリットです。
ナベでご飯を炊きます。
・お米を研いで30分程度置く
・水の量は、人差し指第一関節。または手のひらを入れたときの指の付け根付近が隠れるくらい
・最初は強火で、噴いてきたら沸騰が続く程度に火を弱める
・水分が完全になくなったら、火から下ろして蒸らす→ココの判断が重要!
・水の量は、人差し指第一関節。または手のひらを入れたときの指の付け根付近が隠れるくらい
・最初は強火で、噴いてきたら沸騰が続く程度に火を弱める
・水分が完全になくなったら、火から下ろして蒸らす→ココの判断が重要!
②ウォークラリー
小学5年生から英語が必修ということもあり、簡単な英単語の地図を使ったウォークラリー。
チェックポイントでは、ロープワークを学んだり。
薪を使った発電装置を紹介していただいたり。
オオスズメバチの巣の駆除跡を見せていただいたりしました。オオスズメバチは土の中に巣を作るのですね~
こんな感じで、講習・試験を受けて、無事合格をいただきました。
3日間の講習だけなので、これだけですぐに大きな成果が得られるものではありません。川根本町は、町面積の94%の森林、大井川、ユネスコエコパーク、原生自然環境保全地域といった自然に関する大きな特徴を持っているので、自然体験をする機会を作り、みなさんに体験いただき、私も進歩できるよう頑張っていきます。
帰りに頂いた、B級グルメの代表格、富士宮焼きそば。
富士宮市は子どもの頃、家族で何度も遊びに行った場所でしたが、現地で焼きそばを食べたことがなく、ずっと食べたいと思っていたものです。
web検索して、とりあえず人気店へ行ってみましたが、日曜の昼どきで案の定の大行列。
あっさり諦めて、穴場の店を探して行ってみました。
そこで、こちらの「うめづ」さん。カウンター前の鉄板で焼いてくれます。
お店には地元らしき方が多くいらして、雰囲気も良いですね。
サクラエビ入りの焼きそばを注文してみました。大盛り(2玉)で550円。安いですね~
青のりとイワシの削り粉をタップリ掛けていただきます。
お店の特徴か、全ての具を1cm程度に小さく切っていて、これがサクラエビの香ばしさと絡んで、とても良い味を出しているような感じでした。
ほかにも、お好み焼きやしぐれ焼きというモダン焼きみたいなものもあって、また行ってみようと思います。
↓↓↓このブログ良かった!と思いましたら、押してください!
この記事へのコメント
増田
私も2/10〜2/12で朝霧野外活動センターで「野外教育指導者養成講習」に参加してきました。
内容はオリエンテーリングを基礎としたナヴィゲーションと野外活動でのリスクマネジメントでナヴィゲーションは崎平の小泉さんのグループが講師
リスクマネジメントは静大の村越先生と大東文化大の中村先生という布陣で朝から夜9時までみっちりやってきました。
初日は吹雪状態の中でのミニオリエンテーリングとインドアオリエンテーリング
二日目は快晴の朝霧高原でのチームナヴィゲーションと目一杯走らされました。
年齢に関係なく若者と走り回ったり意見を出し合うと言うのは楽しいですね。
講習の内容もためになりました。
watamu
こんにちは。NEALリーダー養成講習会では、文教大学の青山先生、常葉大学の白木先生から自然体験活動に関する講義は大変勉強になりました。「野外教育指導者養成講習」もとても興味深いですね。このような講習がありましたら積極的に参加してみたいと思っています。