寸又三山とは...
寸又峡から登ることができる3つの山(沢口山(1425m)、朝日岳(1827m)、前黒法師岳(1943m))を指します。
今回、23名の方が集まりまして、この寸又三山の3つの班に分かれて進みました。
ワタシは「前黒法師岳」寸又三山の中で最も標高が高い山です。
登山口まで、クルマで移動。夢の吊り橋の横から、飛龍橋を渡って進みます。
この道路、寸又峡温泉から先(ミドリの範囲)は通常は一般車両通行禁止。
登山道整備という名目で今回、特別に入れていただきました。
8時。スタートから、いきなり落石・崩落も伺える急登です。
30分ほど登ると石垣が見えてきました。こんなところに石垣?って感じですが、
ここは湯山集落跡といい、明治~昭和初期まで、林業やダム建設を行っていた人たちが生活をし、
温泉宿まであった集落です。寸又峡温泉の源泉もこの近くにあります。
急登を登りきると、見晴らしが良いところへ出ました。
寸又三山の1つ朝日岳が大きく見えます。
廃道になった林道。
反対側は崩落が激しく、林道の痕跡がわからないほど無残な姿。
大井川流域はこういった箇所が多く、町内いたるところで法面の補修工事を行っていますが、
追い着いていないのが現状のよう。
地形が急峻、地層が脆い、隆起速度が大きいといったことが原因でしょうか。
小休憩の後、さらに30分ほど登っていくと「栗の木段」へ到着。
標高1000mを越えると、スギ・ヒノキの植林地帯から、ブナやヒメシャラといった落葉広葉樹が中心に。
最初の方の写真と比べて、森の明るさ、落ち葉の感じが違いますね。
白ガレの頭の手前にあるイワカガミ群生地。5月になるとピンクの花を咲かせます。
数年前、シカにほとんど食べられてしまい、絶滅しかけたそうです。
花の咲く頃にまた登りたいですね。
栗の木段から1時間50分で白ガレの頭へ到着。
時間の都合で今回はここまで。ということでお昼ご飯を食べて下山します。
ここまで単なるハイキングブログのようですが、活動のご紹介。
ルートが不鮮明な箇所が多々あるので、スプレーで樹木に〇、×、→などを記し方向を誘導しています。
登山道中にあった倒木を切っています。
主な活動はこの程度ですが、「ここは間違えやすいですね」と確認しながら登っていました。
巨大なブナの木。樹齢200年くらいはありそう。
ブナとヒメシャラが仲良く寄り添って伸びていました。
道中、咲いていた花をご紹介します。
■アセビ ツツジ科
有毒植物でシカも食べないので、アセビが多くある場所は食害が多い、
背の低い樹木が多い植林地などでは、ほかの樹木の芽は食べられてしまいアセビが目立つと言われています。
殺虫効果があるので、葉を煎じて自然農薬として利用されているようです。
■バイカオウレン キンポウゲ科
梅の花に似ていることからこの名前となりました。
イワカガミの群生地に多数咲いていて、亜高山帯の湿った針葉樹林内、林縁に生息しています。
下山後に山岳図書館でいただいたアマゴのから揚げがとてもおいしく、頭からしっぽまで全部いただけました。おしるこもおいしかったです~(^o^)
今回、前黒法師岳の途中までということでしたが、この先、黒法師岳、丸盆岳、不動岳、黒沢山、中の尾根山・・・と、今のワタシのレベルでは登るのが難しい山もたくさんあります。
今回登って感じたのですが、昨年の夏に痛めた左ヒザの状態が思わしくないです(>_<;)
これまでは雪山(ラッセル無しであれば)の方が負担が軽くて、問題無かったですが、
夏山は今年も苦戦しそうですね...
※南アルプスファンクラブでは、こういった整備を兼ねた登山のほか、
南アルプスに限らずさまざまな山に登るグループです。読図講習会といった講習もあります。
登山のレベルは問いませんので、興味ある方、ご参加をお待ちしております。
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この記事へのコメント
増田
花粉症にだいぶ苦しんでいるようでしたので申し訳ありませんでした。
出来なかった白ガレから山頂間は翌日登ってやってきました。
ついでにチョッと足を延ばしてヘリポート跡まで行ってきましたが
鹿がのんびりと群れで日向ぼっこをしていました。
まだ草は冬枯れ状態でしたが何か食べる物があるんでしょうかね。
なんか本当にうつらうつらとまどろんでいたようで
逃げるのも緩慢で私を振り返りながらのんびりと森の中に逃げていきました。
春だなぁ・・
watamu
登山道整備のときは、こちらこそお世話になりました。
翌日、山頂まで行かれたのですね~、さすがです。
寸又奥の山は険しいイメージしかありませんが、
ヘリポート付近はノンビリした雰囲気なんですね。
今度、行ってみたいと思います。